1954-10-20 第19回国会 衆議院 農林委員会 第76号
ただこういつたダムによりますダム上流地の被害の問題については、ダムのゲートの天端に基くところのバツク・ウオーターの問題と同時に、ダムの堆砂によつて水がせき上げられることにまる被害ということもいつも論じられるのでございます。調査の結果によつては、あるいはそういうこともあろうかと想像されるわけでございます。
ただこういつたダムによりますダム上流地の被害の問題については、ダムのゲートの天端に基くところのバツク・ウオーターの問題と同時に、ダムの堆砂によつて水がせき上げられることにまる被害ということもいつも論じられるのでございます。調査の結果によつては、あるいはそういうこともあろうかと想像されるわけでございます。
つまり理論的に言いまして、洪水時のバツク・ウオーターというものは、そう広い範囲には及ばないという見解でできておると思います。それがはたして正しいかどうか、またそれ以外の原因でもつてダムのために被害が広がつておるかということは、十分第三者も入れまして調査しなければ、単に会社側の見解、あるいは現地の被害者側の気持だけで論結を出すということは、少し早計ではないかと思います。
次いで大淀川に沿つて車を走らせ、沿岸の水害を視察しつつ高岡町におもむきましたが、この町は大淀川の本流と浦之妙川の合流点付近に位置し、浦之妙川のバツク・ウオーターによつてボラ層の土砂が崩壊し、付近の民家耕地が流失埋没し、惨胆たる状況を呈しておりました。施設、農地の被害は約九千五百万円に上り、また付近台地の畑作は六割以上の減収といわれるのであります。
それでこのバツク・ウオーターがもつと上流まで、点線の水没線というところまで来るということから、上猿ケ石川のほうへ、旧梁を現位置に移転して経営をしているわけである。そうして今のダムは通水しておりますから、魚も上つて来ることは、減少しましたけれども一応魚が上つて来る。或いは稚魚の放流ということで、この梁を経営をしているわけで、各町村の補助金等もあつて、この協同組合は今日まで経営して来ているのである。
○小笠原二三男君 そうすると、この請願は上猿ケ石川漁業協同組合から請願になつておるのですが、上というのはダムのバツク・ウオーターが影響する地点を含む、今この湛水区域になつておる部分よりはちよつと下流、ダムサイドのちよつと下流から上流までが上猿ケ石川漁業協同組合の部分、それから下流部は、普通いわれる猿ケ石川漁業協同組合の部分、只今二つの漁業権がここに設定せられておるわけです。
特に筑後川の支流は、筑後川のバツク・ウオーターと相待ちまして一斉に氾濫し、庄家の全壊五百戸、田畑の流失五千町歩、田畑の冠水四万五千町歩、堤防被害五十カ所、被災民三十六万に達し、その被害総額は実に本県財政規模の四倍にも当る二百二十億にも達したのでございます。
そうして洪水のときには、やはりバツク・ウオーターが入つて来た。勿論全部に入るとは申しませんが、洪水の高さによりまして、相当の水がこの内部に入つて来ていた所でありますから、そういうところの災害復旧でありまして、こういう大きな排水路まで作る必要はないじやないか。又たつて作りたいというあれでしたら、それは県で自由にお作り下すつていいわけであります。
○赤木正雄君 これは直接にこの法案と一致するか、ちよつと疑問に思いますのは、以前に橋をかけて、橋をかけた当時においては重量関係からして何ら支障がなかつた、併し最近の水害のようにだんだん土砂が出て河床が埋つて、今までの橋では洪水流量を流すことができない、つまり以前にかけた橋と現在の洪水の状況とはマツチしない、そこでピアーが或いは多過ぎるとか、或いはアバツトが少し出過ぎている、そういう関係で又バツク・ウオーター
バツク・ウオーターの関係もありますから、これくらいにして置きましよう。
貯水池、調整池の堆砂はそういうふうに非常に水量の減少を来すのでありますが、これが又上流方面にも一部バツク・ウオーターの区域内に河床の上昇するという例もあり得るわけでございます。そういう問題が最近補償問題としてやかましくなつて来ておりますが、これも土砂流失という問題から大きく取上げて考えて見なければならんのじやないか、こう思つておる次第でございます。
従つて或る年数が経ちますと、その貯水池のバツク・ウオーターの終り辺からだんだん土砂が貯水池の中に入込みまして、そして結局はその土砂は堰堤の頂まで押寄せて来る。現にそういう事例は日本中方方に見られるのであります。それでそういうことは発電をただ営利の対象としてやつております場合は、大体この貯水池は凡そ十五年とか、二十年経てば埋つてしまうということを見越しまして、そしてその間に償却を済ましてしまう。
によつて作りました場合に、それがある年月の間にだんだん土砂のために埋つて来ることは事実でありますが、果して何年に埋るかということにつきましては、この高いダムができてから、我が国としてはまだあまり年数を経ておりませんので、はつきりしたことが申上げられないのでありますが、私の考えでは、或る大きな河川の本流に堰堤を作りまして、貯水池を設けるという場合に、ただその堰堤の、單一の堰堤だけではなく、そのバツク・ウオーター
○武内説明員 われわれが新しい発電所の計画をいたし、あるいは貯水池のダムをつくるというような際におきましては、非常にその点を周到に研究いたしまして、安全のファクターをたくさんとつて、そこの川はどのくらいの土砂を流して来るかというような研究を深くいたしまして、そのとめましたバツク・ウオーターがどの辺まで行くかということをしさいに検討いたします。
それでこれは新潟県の実情でございますが、信濃川は満潮時になりますと、バツク・ウオーターによりまして、五万町歩の田は、大体信濃川の水面よりも四十センチ程度低くなりまして、これをどうしても排水いたしませんことには田植えもできない。